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Spring1が始まりました

2年生の武藤です。

今日から冬休みが終わりSpring semesterが始まりました。

 

Yale SOMの2年生は全てElectiveの授業となりますのでオークションで落札し、興味のある授業を受ける形となります。

ただしCovidの再度の流行を受けて、授業は最初の2週間はフルオンラインに戻ってしまいました。

 

状況がおちついてまた、In-personの授業に戻るといいなぁと思いつつ、久しぶりのオンライン授業を受けましたが、

Zoomですとなかなか発言が難しいですし、友達と校舎であってSmall talkなどもできませんので、やはり物足りない感じですね。

 

 

2年間の振り返りをするのにはまだ早いですし、新学期の授業も受けはじめたばかりでレビューもできませんので、

秋学期に受けたElectiveのご紹介をさせていただければと思います。

 

秋学期には以下の授業を履修しました。どれも非常に面白かったのですが、このうち特にお勧めだったがCompetitive Strategy と The Digitalization of Moneyです。

 

・Business Ethics

・Competitive Strategy 

・Fixed Income Securities – Bonds, Swaps, and Derivatives

・The digitalization of money

・Advanced Business Analytics 

・Sports analytics

 

Competitive Strategy では、CoreのCompetitorのクラスで学んだ概念を更に発展させ、企業競争に打ち勝つためのフレームワークをケース形式で議論しました。企業がバリューチェーンの中で価値を果たすためには、他のCompetitorが提供できない価値を提供する必要があります。川上もしくは川下のプレイヤーたちに、自分がいないと得られない利益(Additional value)を提供する必要があります。例えば、授業中にピアノ製造で有名なスタンウェイを扱いましたが、スタンウェイは有名なコンサートホールやピアノ学校と交渉し、スタンウェイのピアノを手厚いメンテナンス契約と共に配備することで、著名なピアノ奏者がどの環境においても全く同じ音を出せるという”安心感”を売っていることを習いました。これは、他の競争相手には真似できないスタンウェイ独自の付加価値ということになります。この他にも様々なケースを用いて企業がどのように自分たちの利益を守っているのかについて学び、様々な切り口から企業戦略の良し悪しを考えることができるようになったと感じました。学生の間でも非常に評価の高いコースでした。

 

また、Degitalization of Moneyでは主にブロックチェーンや仮想通貨について学び、今後お金というものがどのような形態になっているかを議論しました。YaleSOMの教授陣の中では特に著名なGary B. Gorton教授が教えており、彼の知識の深さに脱帽しました。授業のうち半分近くは学生が彼に質問をして、彼がその問いに答えるという形式で進みましたが、個人的には授業の一番最後に学生が「結局、教授は仮想通貨持ってるのか」という質問に対して「持っていない」と答えたことが面白かったです。彼いわく、Bitcoinなどの通貨は裏付けがないため、値段が吊り上がっている状態はバブルに他ならないが、”バブルは長持ち”することもあるため、今後10年、20年バブルが続くかわからないし、明日突然はじけるかもしれないとのこと。未来についての議論だったので教授もわからないことはI don't knowときっぱり答えつつ、もしこうなったら、こうなるかもねといった彼個人の見解を聞くのが毎回楽しみでした。

 

2年生にとっては最後のセメスターになりますが、学びも、それ以外も全力で楽しみつつ、MBA生活を最後まで走り抜けたいと思ってます。

 

もし、Yale SOMに興味を持っていただいており、どんな感じか聞きたい等ありましたら、

このWebsiteのContactからミーティングの依頼をしていただいてもOKですし、私宛(hideaki.muto@yale.edu)に直接連絡いただいても大丈夫です!

少しでも皆様の学校選びの参考になれれば幸いです。

 

ではでは。