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NY-ボストンは出会いの宝庫!

仏プロバンスのワイナリー経営者&調香師が作製したFragrance of Winesのサンプル
仏プロバンスのワイナリー経営者&調香師が作製したFragrance of Winesのサンプル

こんにちは!イェール経営大学院で客員研究員をしているKyokoです。


イェールは、NY・ボストンに電車で2時間と、どちらにも日帰りできる距離にあります。新幹線と異なり、NYへは回数券で片道13ドル、ボストンは早くmegabusを予約すればなんと5ドルと安価です。


Yaleが舞台になっている米ベストセラー小説AmericanahではMetro Northでの男女の出会いが描かれていますが、私のような一般人にはそんなロマンチックなことは起こりません。が、しかし、EventbriteやMeetupといったサイトで、NYとボストンで毎日のように開催されているイベントを検索し、他の予定に合わせてRSVP(参加登録)をして、勉強会やソーシャルギャザリングに参加することはできます。

私はBコーポレーションに代表される社会的企業(利益と社会的便益の双方を同時に創りだす営利企業)の研究をしているため、社会的起業家の集まりに参加したり、社会的企業に突撃インタビューをしにいったりしています。そこで気づいたのは、どんな起業家でも会社でも、イェールの名前を出すととても好意的に話をしてくれるということです。個人的な経験から、日本でインタビューをとりつけたり、新しい人に出会う時、「東京大学です」と言うと、妙な緊張感が生まれる気がしているのですが、イェールの名前を出すとなぜかみんな心を開いてくれる、そんな感じがしています。例えば、イェール出身の起業家を紹介してくれたり、イェールの図書館員を紹介してくれたり、「子どもがイェールに行きたいんだけど」と人生相談を受けたり、、とにかく会話がはずみ、非常にインタビューをしやすい雰囲気になります。


先月、NYのリトルイタリーで行われたゴールドマンサックス主催の社会的企業勉強会に参加してきました。一日のワークショップで、ランチもドリンクもノートもくれるのになんと無料。10人くらいが輪になってビジネスモデルの議論をするセッションで、利益追求の話のみをする他の男性参加者を上品に一喝した50歳くらいの女性がいました。


「ここはどうやって社会的価値を最大化するかということを話し合う場じゃないかしら。」鮮やかなドレスにオシャレな老眼鏡がとってもお似合いのこの方、ハイチでOne eggという子どもの栄養改善のプロジェクトをしているとのこと。さっそく彼女がランチを取りに行くところを横目でとらえ、「Hi! あなたの一喝、かっこよかったです。」といって話しかけてみました。遊びに来ていた、彼女の大学生の娘と仲良くなったこともあり、トントン拍子に電話やメールで交流を深め、その会社の社会的ビジネスモデルの構築と栄養改善プロジェクトの共同研究に携わることになりました。これからどう転ぶかわかりませんが、コロンビア大学卒で証券会社でバリバリと働いていた彼女がキャリアを一転し、祖国ハイチのためにどんな社会貢献をするのか、一緒に切り開いていけることがとても楽しみです。(問題はただ一つ、私がニワトリが大の苦手で卵の生産現場を視察できないということです。。)


このように日帰りでNYやボストンにいき、バックグラウンドや関心を同じくする人々と気軽に交流できるのもイェールの大きな魅力ですね。

(写真は、志を同じくする仏プロバンスのワイナリー経営者&調香師が作製したFragrance of Winesのサンプル(赤ワイン、白ワイン、ロゼ、シャンパンの4種)。これをCRM(Cause Related Marketing)を通じた利益源としてハイチのone eggプロジェクトに充てるというもの。香水コレクターの私にもとっても新鮮で素敵な香り!だったため、日本でも販売を検討中ですが、日本は香水の関税も高いので、one eggプロジェクト自体で多様な資金源を確保できないかハイチ国内でのビジネスモデルを検討中です。)